推薦者のことば
飯野 厚
法政大学経済学部准教授 英語教育学
本年度からいよいよ小学校5年生からの英語活動が全国で始まりました。英語を通して異言語を使ったコミュニケーションの楽しさを味わってもらうことが外国語学習の成否のカギとなることは間違いありません。しかし、その導入に関しては現在もさまざまな議論が続いています。その論点の中でも①中学校段階の英語教育とのつながり、②学習の動機づけ、③成果の可視可が大きな課題といわれています。JETはこれら3つの視点に対して、ひとつの具体策を示す有意義なテストです。
- 中学校とのつながりに関しては、今までの児童向けテストにないほどの入門期レベルから始まりながら、上位級は中学レベルに適しており、さらにTOEIC®TESTまでそのレールはしなやかに続いています。
- 動機づけに関しては、日本の英語教育全体の課題がからみます。簡単に言うと、英語が生活必需品(言語)ではない環境においては、英語を学ぶ方向性のかじ取りが不可欠ということです。テストをゴールにすることは問題がありますが、通過点に据えることは意味のあることです。この部分は③につながります。
- 成果に関しては、力を測る通過点のレベルが高すぎず、低すぎず、が理想です。なおかつ、各地点で「この調子!この調子!」などと肯定的な応援を目に見える形で受けると、子どものやる気は持続します。 JETは、単に合格・不合格を判断するためのテストというよりは、激励の役割も担えるヒューマンな級別体系のテストです。
これらのことから、JETは子どもたちのがんばりを目に見える形で正しく評価し、やる気を高め、中学校ひいてはその先の英語の世界への道筋を切り開く、児童英語のあらたな道しるべとなるテストと言えるでしょう。
原田 康也
早稲田大学法学部教授
大学1年生・2年生向けの英語授業を担当する傍ら、国内外の数多くの英語教育プログラムやテストについての検討・研究を続けています。最近は大学1年生のあいだでもTOEIC®TESTの認知度が高まり、またスコアもだいぶ上がっています。高校などですでに受検した経験があり、テストに慣れてきているということも考えられます。試験のための勉強は望ましくないという考え方も理解できますが、語彙・発音・文法などについての知識が増えることはコミュニケーションで使える手持ちの材料が使えることにつながりますので、入試やTOEIC®TESTなどの試験を当面の目標として英語を学ぶことは、知識を増やすうえでそれなりの合理的学習方略といえるかもしれません。小児・児童のうちから英語に触れる機会も増えていますが、JETのように実際にコミュニケーションに使われる英語に触れてゆくと、定着が早いと思います。言語テストにはモチベーションを上げるという大きな効果がありますので、JET 受検を学習の一つの目安とすることにも一定の効果が期待できます。
山田 勝
世界留学事業者協会連合会(FELCA)会長
私は長年留学のお世話をし、10万人以上の日本人留学生を海外に送りだしました。皆さん大変良い経験をし、その後の人生に大きな影響をもたらしました。留学の成果を左右する大きな要因はやはり語学力です。出発前にできるだけ充分な語学力をつけるためにはできるだけ早く学習を始めることが望まれますが、語学学習の進捗はなかなか目には見えないものです。そこで、JETのような実践英語の学習成果を客観的に確認できるテストは大変有効であると思います。
浜地 道雄
国際ビジネスコンサルタント
文教大学国際学部非常勤講師
私は中東から米欧とずっと国際ビジネスに携わってきましたが、ビジネス社会ではやはり「口頭英語力」が最重要だという結論に達しました。といっても「ペラペラ至上」ではなく双方向のコミュニケーションが大切で、決まった答えを出すというよりも相手の話を理解して自分の意見を表明できることです。この点、日米両国における男女4人のわが子の小学校から大学までの教育経験から、彼我の差を痛感しました。言葉(英語)を通して文化的な違いを理解することでもあります。
また、私は映画サウンド・オブ・ミュージックが良い英語教材だと思っています。「ドレミの歌」には、「ドレミは歌を歌うための道具」という前セリフがありますが、英語も全く同じです。英語というコミュニケーションのための道具(ツール)の基礎知識がどの位あるかを知るという点でJETテストは、学習者にとって有意義です。










